離婚を考えたとき②

ご自宅を売却する理由で多いのが「離婚」ということを前回お話させて頂きました。
今回は、弊社が今までお受けしてきた離婚を伴うご自宅の売却の経験から、
離婚を決意したらどうしたら良いか、少し事例も交えてお話したいと思います。

弊社にご相談に来られる方で、「ご自宅の売却相談→離婚するから」という方ももちろんいらっしゃいますが、
「離婚したいです→離婚することが決定→ご自宅の売却」という方もいらっしゃいます。

以前ご相談に来られた方は「夫からのDV(ドメスティック・バイオレンス)」でお悩みの方でした。
DVとは夫(妻)から受ける肉体的・精神的な暴力の事です。
肉体的暴力というのはおわかりになるかと思いますが、殴る・蹴る・髪をつかんで引っ張る・首をしめる・刃物を突き付ける等々になります。
最近になって増えてきているのが精神的DV、モラルハラスメント(モラハラ)です。
精神的DVというのは例えば、異常に束縛してくる・高圧的に接してくる・無視する・両親や友人の悪口を言ってくる等々です。
こうした肉体的なDVではなく、精神的なDVも離婚原因のひとつになります。

その方のお話を聞く中で、「これは早急に離婚した方が良い」と判断できましたので、離婚に向けての準備をアドバイスさせて頂きました。

まずお願いしたのが、受けたDVの記録をつけることです。
調停や裁判をする際に証拠となります。
日記のような手書き形式でもいいですし、スマホで録音しておくといった方法があります。
そして肉体的DVの場合は、たとえ小さなアザ程度でも病院に行って診察してもらい、診断書を受け取っておくことも重要です。

もし、どうしてももう我慢の限界、精神的に限界が近づいている状況でしたら、ある程度の期間の記録ができたらすぐに別居することも選択肢の1つです。
と言っても住める家がすぐに見つかるとも限りませんし、家を出るというのは相当の覚悟と勇気が必要です。
なかなか勇気が出ず別居に踏み出せない方も大勢いらっしゃいますので、もしお困りの場合は弊社までご相談ください。
しっかりサポートさせて頂きます。

こうして別居できれば、まずは命の危険、日頃のDVから逃れることができます。
こうなって初めて「客観的に自分を見つめ直す」ことができます。
今までは洗脳と言っても過言では無いような状況にいたので冷静な判断ができずにいました。
でも、第三者に話してみるといかに自分が異常な状況になっていたか改めて気付けると思います。

その後は弁護士さんに協力してもらったり、もちろん弊社もサポートを徹底していき、
協議離婚が成立しました。

不動産の売買というのは大きなお金が動きますので、その裏にある一人ひとりの人生模様があります。
売って終わりじゃない、買って終わりじゃない。
その先にあるその人の人生が、より豊かになる為に精一杯努力を積み重ねて、これからも一歩ずつ進んでいきます。